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こけしの買取価格について知りたいです。相場はどれくらいので、どういった要素で価格が決まるのか教えてください。
この記事はこんな疑問を抱えている方が対象。
筆者はこれまでに沢山のこけしを買取に出してきました。
その経験から言うと、こけしの買取価格が決まる要素は主に以下の3つです。
- ①:製造された時期
- ②:作家・工人
- ③:生産地
時期が古く、有名な作家によって作られたこけしは高価買取をされる傾向にあります。
この記事では、そんなこけしの買取価格がどうやって決まるのかまとめました。
こけしの買取を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
こけしの買取価格はどれくらい?
こけし全体の買取価格は、だいたい数千円から数万円です。
ただし、戦前につくられた古いものや有名作家がつくったものになると、数十万円以上の値がつく場合もあります。かつてヤフオクでは300万円で落札されたこけしもあるほどです。
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しかし、なかには値段がつかないこけしもあります。
それは大量生産された安価なこけし全般です。
いわゆる観光地で売られているお土産こけしは、買取が難しい商品になります。もし売却を考えているなら、無料引き取りか別の処分方法を検討したほうがいいです。
こけしの買取価格が決まる要素
こけしの買取価格が決まる要素はいくつかありますが、主に以下の3つが影響しています。
- ①:製造された時期
- ②:作家・工人
- ③:生産地
これはこけしの買取業者がこぞって注目する要素です。
上記のなかで優秀といえるポイントがあると、買取価格は高くなります。
それでは3つの買取価格が決まる要素を見ていきましょう。
①:製造された時期
こけしの買取価格は、製造された時期に影響されます。
特に買取価格が高くなりやすいのは、戦前につくられた「伝統こけし」です。
こういった価値のある古いこけしは、入手が困難なこととレアリティがきわめて高いため、数百万円の値段が軽々とつくこともあります。
逆に戦後につくられたこけしは大量生産されやすくなったこともあり、買取価格が低くなっている印象です。
②:作家・工人
有名なこけし作家がつくったこけしは、買取価格が高くなる傾向にあります。
一般的に伝統こけしをつくる職人のことを「工人(こうじん)」。創作こけしをつくる職人のことを「作家」と呼びますが、いずれも知名度が高い人物がつくると価格が高くなりやすいです。
有名なこけし工人については、以下のWikipediaをチェックしてみてください。
③:生産地
こけしの買取価格は、生産地も影響します。
特に伝統こけしで知られる東北11系統で製造されたものは、高額になりやすいです。
伝統こけしで有名な地域は以下のとおり。
- 津軽系(青盛 温湯温泉)
- 南部系(岩手 花巻温泉)
- 木地山系(秋田 川連温泉)
- 鳴子系(宮城 鳴子温泉)
- 作並系(宮城 作並温泉)
- 遠刈田系(宮城 遠刈田温泉)
- 弥次郎系(宮城 鎌先温泉)
- 山形系(山形 天童温泉)
- 蔵王高湯系(山形 上山温泉)
- 肘折系(山形 肘折温泉)
- 土湯系(福島 土湯温泉)
引用:こけしの買取
買取業者はこういったこけしの生産地も査定の基準にします。
こけしの買取価格をアップする方法
こけしは高価買取が望める伝統工芸品です。
したがって高く売りたい場合は、以下の条件をクリアした上で信頼できる専門業者に査定を依頼しましょう。
- ①:付属品をそろえる
- ②:傷をむやみに修復しない
- ③:こけしの買取につよい専門業者を選ぶ
一定上の価値をもつこけしで、これらを満たしていれば高価買取を期待できます。
それでは上記3つのポイントを見ていきましょう。
①:付属品をそろえる
こけしに付属品がある場合は、それらも忘れずに査定してもらいましょう。
主な付属品は以下のとおりです。
- 共箱
- 札
- その他付属品
こけしの付属品をすべてそろえた状態で査定に出すと、プラスの評価を得られます。つまり、買取価格がアップするわけです。
ただし、価値のあるこけしなら本体だけでも十分といえます。
付属品が揃っていない場合でも、買取はしてもらえるので安心してください。
②:傷をむやみに修復しない
こけしに傷があると「修復してから査定に出した方がプラスになる」と思う人がほとんどだと思います。しかし、こけしの世界ではそれはNGです。
そもそも、こけしは劣化して当たり前の伝統工芸品。ヒビ割れ、傷、塗装剥げなどの経年劣化は、プロでないかぎり完璧に修復できません。
したがって傷が目立つ状態でも、そのまま査定に出しましょう。
下手に修復して査定に出すと、取り返しのつかないことになるかもしれません。
③:こけしの買取につよい専門業者を選ぶ
こけしの買取価格をアップさせるおすすめの方法は、こけしの買取につよい専門業者を選ぶことです。
専門業者を利用すれば、間違いのない鑑定をしてくれます。つまり、リサイクルショップのように安く引き取られることもなければ、ネットフリマ・オークションのようにトラブルへ発展することもありません。
筆者はこれまでにいくつかの買取業者を利用していますが、こけしに特化したところは他よりも高く買取してくれています。
また専門業者の査定は、完全にこちら都合で利用できます。
手数料もキャンセル料もかかりません。
忙しくて店頭へ足を運べない場合や、対面がイヤな場合は「出張買取」も無料で利用できます。
買取業者については以下の記事でくわしく解説しています。興味がある方はぜひチェックしてみてください。
![](https://kokeshishobun.com/wp-content/uploads/2023/12/こけしを売りたいなら買取業者がおすすめ-320x180.png)
こけしの買取価格に関するQ&A
こけしの買取価格に関するQ&Aについてまとめました。
情報収集などにお役立てください。
Q1:お土産こけしは買取不可ですか?
A:買取業者によっては買取してくれるところもあるでしょうが、筆者の経験からいうとお土産こけしは買取不可のところが多いです。
実際に売れなかった経験が多いので、お土産こけしに関しては別の処分方法を検討したほうがいいと思います。
Q2:こけし買取業者のおすすめを教えてください
A:筆者が利用した買取業者のなかではCOYASHがもっとも満足度が高かったです。
こけしはもちろんですが、日本人形や骨董品の買取もすべて満足のいく取引ができました。
こけしに関していえば、ほかの業者よりも高く売れたので、高価買取にこだわっている人にはおすすめだと思います。
Q3:こけしの高額作家を教えて
A:こけしが高額になりやすい作家・工人は、以下のとおりです。
- 鳴子系こけし作家として定評のある大沼岩蔵
- 蔵王高湯系こけし作家として人気の我妻勝之助
- 棟方志功から「日本一のこけし」と評価された、津軽系こけし作家の盛秀太郎
- 土湯系こけし作家として評価の高い渡辺キン
まとめ
こけしの買取価格について解説しました。
ポイントをおさらしましょう。
- 古いこけしや有名作家のこけしは買取価格が高くなりやすい
- 大量生産された安価なこけしは売れない可能性が高い
- 高く売りたい場合はこけしの買取につよい専門業者を選ぶ
リサイクルショップを利用すると安く買取される可能性が高くなります。こけしを売る場合は、かならず専門業者を利用しましょう。
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