こけしはなんのために作られたのでしょう?いまとなっては当たり前の民芸品ですが、理由が知りたいです。
この記事はこんな疑問を抱えている方が対象。
筆者はこれまでに沢山のこけしを集めては、その歴史について個人的に学んできました。
こけしはなんのために作られたかというと、諸説ありますが以下のとおりです。
- お土産
- 玩具
- 縁起物
ただし、これらは地域によって大きく異なります。
一般的にはお土産用として作られていたと考えていいかもしれません。
この記事では、そんなこけしについてまとめました。
こけしの基本情報においてインプットしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
こけしの由来
こけしのはじまりは、江戸時代末期(1804~1830年)まで遡ります。
当時、お椀を作っていた職人「木地師(きじし)」が、温泉地のお土産または玩具として作ったことがこけしの始まりです。
江戸時代後期、東北地方の温泉地のお土産として作られたのが発祥といわれています。山で木材を挽き、椀や盆を制作していた木地師(きじし)たちが、湯治場で販売する子ども向けのお土産品として作り始めたことがこけし誕生の有力な説なのだそう。
引用:じゃらん
諸説はありますが、こけしの由来は上記の説をベースと考えていいと思います。
こけしはなんのために作られたのか
こけしは先述したように、お土産や玩具として作られました。しかし、一部地域では以下の記録が残っています。
- 子宝を授かることが目的で作られた
- 子供が健康に育つように作られた
このように、こけしが縁起物として作られていた地域も存在します。
幕末期の記録「高橋長蔵文書」には、”こふけし(子授けし)”と記されている
お祝い人形である「御用人形」と同じ”水引手”という模様がこけしの頭にも描かれている引用:キフコレ
こけしがなんのために作られたのかは、場所や作り手によって異なるといえます。
しかし、一般的には以下の解釈で問題ないでしょう。
- お土産
- 玩具
- 縁起物
こけしの多くは現代と変わらず、お土産用に作られたていたのではないかと思われます。
こけしの取り扱い
こけしは基本的に飾っておくものなので、これといって扱いにこだわる必要はありません。
昨今はこけしブームが到来したことで、古いこけしを収集するコレクターが増えています。その影響か、価値のあるこけしは数十万円以上で取引されることも。
もし不要なこけしがある場合は捨てたりせず、まずは専門業者に査定を依頼することをおすすめします。
一定以上の価値が見込めるこけしなら買取してもらえますし、高価買取が実現する可能性も珍しくありません。
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こけしに関するQ&A
こけしに関するQ&Aについてまとめました。
情報収集や問題解決のヒントにお役立てください。
Q1:こけしをプレゼントする意味は何ですか?
A:こけしは縁起物でもあるので、子宝や子供の成長を願う場合にはプレゼントとして検討してもいいかと思います。
とはいえ、これといった意味はありません。
自由な発想で答えを出せばいいと思います。
Q2:こけしは何に使うものですか?
A:こけしは郷土玩具(お土産)として知られているので、基本的には飾る民芸品といえます。
特に何に使うものというルールはありません。
まとめ
こけしはなんのために作られたのか解説しました。
重要なポイントをおさらいします。
- こけしは郷土玩具であり縁起物でもある
- ただし使用に関してルールはない
- 昨今はこけしブーム到来で価値が高まっている
こけしは古いものから新しいものまで、様々な種類があります。それぞれ独自の魅力をもっているので、知れば知るほど奥深さを感じるものです。
日本の伝統民芸品であるこけしを、もっと知って愛しましょう。
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