こけしの由来は怖いってホント?

こけしの由来は怖いってホント? こけしの基礎知識

こけしの由来が実は怖いという話を聞きました。なんでも「子消し」や「間引き」などが影響しているみたいですが、はたして事実なのでしょうか?

この記事はこんな疑問を抱えている方が対象。

筆者は普段からこけしや骨董品を収集したり、その歴史を調べたりする愛好家にひとりです。

この記事を書いた人
松吉

人形の処分がわりと身近な環境で生活をしているヒトです。これまでに沢山の人形供養と処分・遺品整理に携わってきました。このブログではその経験を包み隠さずシェアしていこうと思います。

【当ブログ記事の信頼性】
①:筆者の人形供養と処分・遺品整理に携わった歴は10年(現在進行形)
②:骨董品収集と取引歴は15年以上
③:人形供養と処分・遺品整理に関する情報を日々リサーチしている

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結論からいうと、こけしの由来は諸説あっていずれも明確とはいいがたいです。しかし、以下の説は定番といっていいでしょう。

  • 子供の縁起物に由来する説
  • 「子消し」「間引き」などの怖い由来説

有力なのは「子供の縁起物」説ですが、当時の歴史やオカルト的思考でものを考えるなら「子消し」や「間引き」という怖い説も興味深いといえるでしょう。

この記事では、そんなこけしの由来についてまとめました。

こけしがなぜ生まれ、どういった意味をもつのか知りたい方はぜひ参考にしてみてください。

こけしの由来

こけしは日本の伝統的な木製人形のひとつ。
その歴史は非常に古く、江戸時代にまで遡ります。

もともとは東北地方の温泉地で作られたお土産品として始まり、子どもたちの遊び道具や魔除けとしての役割も担っていたといわれています。

由来については明確な情報がないので不明ですが、縁起物である「木で作った芥子人形」が有力といえるでしょう。

有力な説として子どもが遊ぶための玩具として伝わった縁起物「木で作った芥子人形」が由来であるといわれています。

引用:【2023年】これでこけしマスター。こけしの由来と種類

こけしは独特の形状と美しい色使いが特徴です。
全国各地で異なる形や模様が存在し、地域ごとの特色が表れています。

たとえば津軽こけしは赤や黄色が鮮やかで、花などの自然をモチーフにしたデザインが特徴です。

こけしの由来が「子消し」という怖い説の真相

こけしの由来には怖いものもあります。

「子消し」説です。

とはいえ、この子消し説は松永伍一氏のエッセイ集『原初の闇へ』内の「こけし幻想行」が起源といわれています。

内容は割愛しますが、この作品の影響で「こけし=子消し」説が生まれた可能性は大いにあるかと(ほかにも起源として考えられそうな情報はいくつかある)。

ただしこの説は、あくまで松永氏の憶測に基づくもの。歴史的事実としての裏付けはないので、怖い由来として断定するには証拠が必要といえるでしょう。

こけしの歴史

こけしの歴史がスタートしたのは、江戸時代の末頃といわれています。

お椀やお盆など木製用具を作る職人「木地師」たちが、東北地方の温泉地で販売するためのお土産としてこけしを作ったことが始まりです。

こけしはやがて子どもに最適なおもちゃとして定着していき、その後は東北の温泉地におけるお土産の定番となりました。

そんなこけしも時代と共に存在意義を変えていきます。

当初は子ども用のおもちゃだったものの、大正時代からは大人向けの工芸品へと姿を変えたのです。この時期から、こけし収集家も増えはじめたといわれています。

こけしの由来に関するQ&A

こけしに由来に関するQ&Aをまとめました。

情報収集や問題の解決にお役立てください。

Q1:こけしの由来は間引きから来ているって本当ですか?

A:こけしの由来は諸説あるので、間引きが起源と断定することは難しいと思います。

しかし、こういった考察もあります。

こけしは「でくのぼう」とも呼ばれていたとの記録も残されている。「でくのぼう」は役に立たない者の代名詞である。「こけし」=「子消し」=「小さなアクタゴ」=「でくのぼう」が「間引き」でつながっているのである。

引用:「こけし(小芥子)を正しく理解するために」 清塚隆夫

Q2:こけしはなんのためにあるの?

A:こけしは、もともとは子どもたちの遊び道具やお守り(縁起物)としての役割を果たしていました。

しかし現在では、観賞用としての役割が一般的です。

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まとめ

こけしは日本の伝統文化の一環として、長い歴史を持ちます。その由来に関する「子消し」や「間引き」という怖い説は、あくまで仮説に過ぎません。

かといって、否定できるものでもないです。

諸説ある由来のなかで、自分なりの考察をしてみるのも面白いかと。

なお、自宅に眠っている不要なこけしがある場合は、いちど専門業者から査定をしてもらってください。一定以上の価値があるものなら、高価買取が実現します。

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